社会人から看護師になった【よしなお】です。
看護師になりたい!
看護師を目指したい!
と思っている方も多いと思いますが、
- 看護師って詳しくいうと、どういう職業?
- 給料ってどのくらい?
- 就職に困らないとは聞くけど、どんな職場があるの?
など、疑問に感じていることはありませんか?
“看護師になりたい”と目標を持つ事はとてもいいことだと思います。
ならば目標に対して、もっと理解した方がモチベーションは上がるのではないでしょうか。
私は社会人から看護学校に入学し、現在は精神保健福祉士資格を持った看護師として精神科に勤務しています。
以前私が看護師になりたい!と思ったとき、このような疑問について色々と情報収集を行いました。
そこから看護師を目指すモチベーションを高めていった経験があります。
この記事では看護師についての疑問を10個にまとめました。
今回の記事を読めば、看護師を目指す上での疑問が解決してモチベーションが上がると思います。
それでは行ってみましょう!
看護師ってどんな仕事?
看護師は、医療機関で医師の補助や患者さんの日常の世話をする役割があります。
保健師助産師看護師法の第5条では、下記のように定義されています。
療養上の世話は、患者さんが安全に気持ちよく療養生活を送れるよう手助けすることです。
ベッド周りを綺麗にするといった環境整備をはじめ、食事の介助や排泄の援助、体の向きを変える介助や移動の介助、など、その内容は多岐にわたります。
ポイントは、看護師の判断で行われるということです。
診療の補助は、医師の処置の介助のほか、問診、薬の投与、採血など、医師の指示に基づいて行う医療的な行為のことです。
日々の観察を通じて患者さんの異変に早く気づくことも看護師の重要な役割です。
ここのポイントは、医師の指示に基づいて行われるということです。
経験が豊富で判断力が優れている人は、同じ看護師でもすごいなぁと思います。
どんな仕事内容?
看護師の仕事の内容は、勤務先によってそれぞれ異なりますが、主なものを下記にまとめます。
・ベッドメイキングや環境整備バイタルサインのチェック(呼吸数、血圧、脈拍、体温の測定)
・症状観察やフィジカルアセスメント
・採血、点滴静脈注射、注射(皮下・筋肉)
・食事・排泄・入浴・移動などの介助
・清拭や口腔ケアなどの清潔保持
・医師の処置や手術の介助
・看護記録の記載
など
初めての採血や注射はとても緊張しましたー💦
でも、免許がないと絶対に出来ないことなので達成感もありました💡
国家試験の合格率は?
合格率90%って聞くと、自分でもできそう!って思いませんか?
その気持ちが大切だと思います!
年収、月収は?
以下は厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査」、そして日本看護協会の「2019年病院看護実態調査」をもとにした看護師の平均給与です。
出典:令和元年賃金構造基本統計調査、2019年病院看護実態調査
これを見てどう感じますか?
私の場合は前職(福祉職)と比較したときに、大幅な給料アップになることを
モチベーションに頑張れました。
でも実際にはこのような声もあります↓
命を預かる仕事なのに思っていたより低い給料だった…
夜勤手当、残業手当があって、やっとこの給料じゃん…
私も前職と比較したときには満足ですが、仕事の内容で考えたときには「もっと貰えてもいいのに…」
と思います。
コロナ禍でどの現場もめちゃくちゃ大変になっているので、
もう少し給料アップしてもらえると嬉しいですね。
どんな勤務先があるの?
主な勤務先として
- 病院
- クリニック
- 訪問看護ステーション
- 介護施設
などがあります。
新卒の学生は病院に就職することが多いです。
毎年新人看護師がたくさん就職するので、教育体制がしっかりしています。
診療科はどんなものがある?
新卒で働く看護師は、まず病院に勤務することが多いと思います。
病院には様々な診療科があるので、その診療科の紹介を簡単に下記にまとめます。
- 内科…薬による治療や内視鏡による治療など、手術以外の治療を行う診療科です。
- 整形外科…骨や関節、筋肉など、運動に関わる部位の疾患や外傷の治療をする診療科です。
- 消化器科…胃、腸、肝臓、膵臓など、消化器疾患の治療を行う診療科です。
- 循環器科…心臓や血管など、循環器疾患を治療する診療科です。
- 呼吸器科…肺や気管など、呼吸器疾患の患者の治療を行う診療科です。
- 脳神経科…脳や神経系の疾患を治療する診療科です。
- 小児科…新生児から15歳前後の病気や障害のある子どもの治療を行う診療科です。
- 産婦人科…妊娠や出産のサポートや、不妊治療や女性特有の疾患の治療を行う診療科です。
- 泌尿器科…腎臓、膀胱など、尿の生成や排泄にかかわる部位に発生する疾患の治療を行う診療科です。
- 精神科…統合失調症やうつ病、認知症など、精神疾患を治療する診療科です。
- 救急科…事故による外傷、急性疾患、慢性疾患の急激な状態悪化など、救急患者の治療を行う診療科です。
- 手術室…手術を行う部署です。
私は新卒でがん専門病院に就職して、現在は精神科に勤務しています。
がん専門病院に入職後、看護師としての基礎や、一つ一つのことが人の命に関わるという大きな学びを得ることができました。
私は精神科で働きたい!というモチベーションで看護師になったので、今は非常にやりがいを感じながら働くことができています。
新卒後にがん専門病院で学んだことや、経験したことは、私の看護師としての基礎になっており、現在の精神科においても非常に役立っています。
勤務形態は?
看護師の働き方は、夜勤があるのが大きな特徴です。そのため、シフトを組んで交代制で勤務しています。
医療機関によってシフトの組み方は異なりますが、2交代制と3交代制の大きく2種類に分かれています。
- 2交代制は1日の勤務を「日勤」と「夜勤」の2つに分ける方法です。
- 3交代制は「日勤」「準夜勤」「深夜勤」の3つに分ける方法です。
- 2交代制は長時間の夜勤となりますが、夜勤の回数は少なくなります。
- 3交代制は夜勤の時間は短くて済みますが、勤務の間隔が短くなります。
2交替制
日勤 | 8:00~17:00 (8時間勤務) |
---|---|
夜勤 | 16:30~9:00 (16時間勤務・休憩2~3時間) |
3交替制
日勤 | 8:00~16:30 (8時間勤務) |
---|---|
準夜勤 | 16:00~24:30 (8時間勤務) |
夜勤 | 24:00~8:30 (8時間勤務) |
メリット・デメリットについては下記のようになります。
日勤と夜勤という2つの勤務パターンだけになるため、生活のリズムが取りやすくなる
夜勤で長時間働いた後は、翌日に休みが取れる。
夜勤が長時間になる。
身体への負担が大きくなる
長時間労働で集中力を維持するのが大変
準夜勤・深夜勤それぞれの勤務時間が短くなる。
長時間の夜勤がないので、肉体的な疲労回復は早くなる。
夜勤明けの休みが2交替に比べると短い。
勤務パターンが複雑になるため生活リズムを整えにくい。
勤務の間に休みを取りづらくなる。
男女比はどうなっているの?
厚生労働省によると、2018年の就業看護師は121万8606人で、そのうち7.8%に当たる9万5155人が男性看護師です。
看護師の割合は大体で表すと、女性9:男性1ということになります。
看護学生における男性の割合も増えてきており、2019年度の看護学校入学者(6万5427人)は10人に1人が男性です。
私も男性看護師の一人です。
これから看護師を目指す男性が増えてくれると嬉しいです。
休日はどのくらいあるの?
看護師の年間休日の平均は115日程度で、大体110日~125日ぐらいの勤務先が多いです。
大学病院や国立病院機構、公立の病院などは休日が多い傾向があり、125日以上のところも多いです。
民間病院の病棟勤務の看護師は、年間休日が100日程度という場合もあります。
カレンダー通りの休日ではない療養施設や介護施設などは、休日が少ない傾向があります。
休日数は勤務先によって大きく変わるので、求人情報などを確認してください。
社会人になって初めて就職した職場は年間休日数が110日でしたが、
次に勤めた職場が125日の職場だったので、体感的にかなり楽になりました。
もちろん業務内容にもよると思うのですが、休日数も職場を選ぶポイントの一つになると思います。
残業時間はどのくらい?
日本医療労働組合連合会の「2017年看護職員の労働実態調査」によると、1ヶ月あたりの残業時間の割合は以下の通りです。
残業時間 割合
5時間未満 22.2%
5-10時間未満 10.0%
10-20時間未満 18.7%
20-30時間未満 11.7%
30-40時間未満 4.7%
40-50時間未満 2.1%
50-60時間未満 1.0%
60-70時間未満 0.4%
70時間以上 0.4%
となっています。
出典:日本医療労働組合連合会 「2017年看護職員の労働実態調査」
この実態調査もあくまで、様々な場所で働く看護職員を調査したものです。残業時間も勤務先によって本当に違います。
実際に職場を選択するときには、実際にその勤務先で働いている人のクチコミなどを参考にするのも良いと思います。
私が新卒でがん専門病院に勤めていた頃は、平均で残業2-3時間/日ぐらいでした。残念ながら定時で上がれる日は殆どありませんでした。(涙)
看護師として駆け出しの頃だったので、要領が悪くその分余計に時間がかかっていました。
緊急入院や患者さんの急変など、予定外のことがあるとその分終業時間は伸びてしまいました。
人の命に関わる仕事なので、“残りは明日に回そう!”といったことが出来ないのが医療職の大変なところだと思います。
精神科に転職してからは、残業時間はぐっと短くなり、平均して10時間未満/月といった感じになりました。
おかげで家族との時間も多くなったし、趣味に充てられる時間も増えました。
日勤後に予定を組むこともできるようになりました。
一般科と精神科では業務の大変さについて内容や質が全然違うので、比較することは難しいですが、時間的な余裕が生まれたことは、私の生活や人生にとっては大きな意味があると感じています。
おわりに
看護師についての疑問10選、いかがだったでしょうか?
疑問に対する一般的な情報と、よしなおの経験からまとめてみました。
この記事が、皆さんの看護師を目指すモチベーションにつながると嬉しいです。